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変形性膝関節症に対するPRPの注射

変形性膝関節症に対するPRPの注射

快適歩行

人工関節・脊椎ブログ 第70

 

70回目のブログ投稿です!

横浜ランドマークタワーは、地上70階建てです。

昔はよくランドマークタワーに行っていた

世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏です。

 

 

 

今回のテーマは、

最新の変形性膝関節症に対する注射です。

 

 

 

今まで変形性膝関節症の治療としての注射は

ヒアルロン酸の注射がメインでした。

 

 

 

また、炎症が非常に強い時はステロイドの注射をする場合もありますが

合併症として骨の破壊が起きることがあり

ステロイド関節症を発症することがあり注意が必要です。

 

 

 

 

では、最新の変形性膝関節症に対する注射とは何でしょうか?

 

 

 

治療の名前はPRPの注射です。

 

 

PRPの中でも

PRP-FD注射というものがあります。

 

 

これは自分の血液を利用した最新の再生医療の注射です。

 

PRP(Platelet Rich Plasma)というのは

多血小板血漿と呼ばれ、

血小板を濃縮した血漿のことを言います。

 

 

血小板には創傷治癒や組織再生に効果的な成長因子が多く含まれており、

PRPを局所に移植することによって組織再生を促進させます。

 

 

実際にヤンキースの田中投手やエンゼルスの大谷投手は、

PRP治療を行ったと言われています。

 

 

PRP-FDは、

傷の治癒に作用する血小板を濃縮したPRPをさらに高濃度に構成したものを

フリーズドライ化(凍結乾燥)したものになります。

細胞分裂を促す成長因子を豊富に含んでいます。

 

 

このPRP-FDを損傷している部分に注入し、

患部の修復機能を一次的に高める効果があります。

自分の血液を用いた治癒能力で痛みの改善を期待します。

 

 

副作用は、

自分の血液内の成分を体内に戻すだけなので、

拒絶反応などの心配がありません。

 

 

 

このPRP-FDには具体的には以下の成分が含まれています。

 

PDGFa-b

・組織の修復に関わる細胞分裂を促進させる効果やコラーゲンを生成する

 

TGF-β

・損傷した組織や筋細胞の修復と調整を行い、さらにコラーゲンを生成する

 

bFGF/EGF

・軟骨細胞や骨芽細胞の増加促進効果

 

VEGF

・血管や炎症を調整する細胞を増加させる

 

CTGF

・軟骨の修復や線維化を促進させ、血小板の付着が優位な状態を作る

 

 

このような多彩な成分がPRP-FD注射には含まれているのです。

 

 

膝の痛みでお困りのかたはこのPRP-FD注射を

試してみる価値はあるかと思います。

 

 

 

ちなみに

まだこのPRP-FD注射は最新の再生医療であるため

保険適応外で自由診療になります。

 

 

 

この続きは・・・・

 

また、次回のブログで(笑)

 

 

 

この治療に興味がある方は

当院にお問い合わせいただければと思います。

 

 

 

 

 

 

今後は再生医療が益々発展すると感じている

世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏でした。

 

 

世田谷人工関節・脊椎クリニック

整形外科・放射線診断科

股関節・膝関節・骨粗鬆症・脊椎

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