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人工股関節置換術の皮膚の切開

人工股関節置換術の皮膚の切開

股関節疾患

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人工関節・脊椎ブログ 第33

33回目のブログ投稿です!

ちなみに、女性の大厄は33歳と言われています。

世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏です。

今回のテーマは、

人工股関節置換術の皮膚の切開についてです。

人工股関節置換術の手術が始まった当初は

20~30㎝程度、皮膚を切開していたようです。

それから時間が経過し、

20年以上前くらいになると皮膚の切開は15~20cm位になっています。

2000年過ぎた頃からMISという手術方法が広がってきました。

当初のMISは

Minimally Invasive Surgery(最小侵襲手術)ではなく、

Minimally Incision Surgery(最小皮膚切開手術)でした。

皮膚の切開のみを小さくして、

なかでは通常通り筋肉を切開して手術を行っているため、

実際の侵襲はあまり変わらないという意見もあります。

その後、登場してきたのが

皮膚の切開のみを小さくするだけでなく、

筋肉も切らずに手術を行う真の意味でのMISです。

・仰臥位前方進入法(DAA:Direct Anterior Approach)

・仰臥位前外側進入法(ALS:Antero-Lateral Supine Approach)

・側臥位前外側進入法(OCM)

この3つのMISの手術方法がありますが、

私はこの手術方法のなかでも

主にALSを採用していて、患者さんによってはDAAで行う場合もあります。

私が手術する際の実際の皮膚の切開の長さは、

皮膚の切開の長さは平均的な女性の体形であれば8cm

身長が低かったり、痩せ型の患者さんであれば6~7cm

身長が高い、肥満体形、男性の患者さんの場合は9~10cm

くらいになることが多いです。

前外側進入法(ALS)は黒で明示。前方進入法(DAA)は赤で明示

11cm以上を切開したことは

初回の人工股関節置換術の手術ではありません。

ただし、

私自身は皮膚の切開の長さにこだわっていません。

皮膚の切開の長さよりも

人工股関節をいかに正確に設置することが最も大事だと考えていますので。

昨晩放送していた救命救急24時(北里大学病院特集)を見て、

自分が救命救急センターで働いていた時のことを思い出した

世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏でした。

世田谷人工関節・脊椎クリニック

整形外科・放射線診断科

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