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人工股関節置換術と抗菌薬

人工股関節置換術と抗菌薬

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人工関節・脊椎ブログ 第63

 

63回目のブログ投稿です!

料理の鉄人の道場六三郎は凄かった記憶しかないです。

世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏です。

 

 

 

今回のテーマは、

 

人工股関節置換術と抗菌薬です。

 

 

一般の方々には

抗菌薬はあまり聞きなれない言葉かもしれません。

抗生剤や抗生物質のほうがよく耳にする言葉かと思います。

 

 

手術の合併症の一つに術後感染症があります。

以前のブログでにも触れたことがありますが、

人工股関節や人工膝関節に感染症が起きると

治療に難渋するのです。

 

 

簡単には治らないのです。

 

 

 

そのため、感染症を予防することが非常に大切になります。

 

術後感染症の予防に非常に有効なひとつの手段が

抗菌薬の投与です。

 

 

 

抗菌薬とは

細菌の増殖を抑制したり殺したりする働きのある薬です。

 

 

手術前後で抗菌薬を投与することによって、

人工股関節や人工膝関節の術後感染症を予防することが出来ます。

手術前後で抗菌薬を投与することがガイドラインでも推奨されています。

 

 

 

抗菌薬の投与期間についてはまだ結論が出ていませんが

最近はなるべく短くする傾向にあります。

初回投与から24時間以内に終了する施設が増えているのではないかと思います。

初回投与から24~48時間投与するという施設もまだ多いと思います。

 

 

 

ひとつ言えるのは

抗菌薬の投与期間が長くなればなるほど

MRSAなどの耐性菌が発生する可能性が高くなるのです。

 

 

 

私自身は

10年前は術後3日間投与していましたが、

現在は初回投与から18時間で終了するようにしています。

投与期間を短くしたからといって、

術後感染症の発生率は変化ありません。

 

 

使用する薬はなるべく最小限にすることが

医療経済にも優しいと思います(笑)

 

 

 

 

 

スイーツは好きだけど、杏仁豆腐とチーズケーキは好きではない

世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏でした。

 

 

 

世田谷人工関節・脊椎クリニック

整形外科・放射線診断科

股関節・膝関節・骨粗鬆症・脊椎

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